『毎日のご褒美に、チョコ一個』
『仕事中についついお菓子を食べてしまう』
『疲れたときには甘いもの!』
こんな風に、知らず知らずお砂糖が入ったおやつを毎日食べていませんか?
お砂糖は排卵障害を起こし、不妊や月経異常の原因となります。
今回は、砂糖を取ることで体はどういう状態になるのか?
甘いものをやめられない方へ私が実践した方法も含めて、砂糖とうまく付き合う方法をお伝えしていきます。
生理を整える際も、甘いお菓子と上手く付き合うことで、黄体期の不調軽減にもつながるので、是非最後まで読んで、実践してみてくださいね♡
甘党の私が不妊体質な理由
私は幼いことから甘いものが大好きで、チョコやケーキ、ビスケット、そして飴玉、スポーツドリンク・・・
気づけは、量は少なくても、毎日口にしていました。それは大人になっても変わらず、やはり甘さを欲していました。
疲れた時やストレスがかかったときはもちろんその欲求は強かったです。
そんな中、2人目妊娠に向けて血液検査を行うと医師から、
『高インスリン血症で排卵障害が起こる可能性がありますね』
と言われました。。。。
ん??
高インスリン?
排卵障害?
私の体は、甘いものを常に食べ過ぎていることにより、血糖値を下げる働きのあるインスリンが過剰に出てしまう体になっていたのです。
このインスリンが過剰に出ることで排卵障害が起こってしまうのです。
お砂糖が排卵障害を起こす仕組み

排卵障害には様々な要因があります、
- 過度なダイエットやストレスによる排卵障害
- 脳下垂体や甲状腺腫瘍による排卵障害
- 卵巣の機能が低下して起こる排卵障害
そして、
砂糖の取りすぎも排卵障害の原因になります!特に白砂糖に要注意。
砂糖を取りすぎる事により、血糖が一気に上がります。そして血糖がが一気に下がるという血糖値のローラーコースター状態が起こります。

血糖値のローラーコースター状態が起こることで、血糖をコントロールするインスリンの効きが鈍くなります。
あれ?!インスリン出してるのに効いてない?もっと出すかーおりゃー!
と、体はさらにインスリンを出し血糖をコントロールしようとします。
その結果
高インスリン血症になってしまいます。
高インスリン血症になると、男性ホルモンの一種「アンドロゲン」の産生を促す働きが生まれます。←ここ大事
これにより、
卵巣における卵胞発育を妨げたり、
卵胞閉鎖を引き起こし排卵が出来なくなったり💦
という不妊体質・月経異常が起こりやすい体質になってしまいます。
砂糖の取りすぎ>インスリンが過剰に出る>男性ホルモンの一種“アンドロゲン”がでる>排卵障害>不妊の原因
砂糖は量ではなく毎日摂取がもっとダメ
『そんな量食べていません。毎日チョコ一個で我慢しています』
『職場で仕事終わりに少し食べちゃいます。でもお菓子一つくらい』
本当はもっと、もっと、お菓子を食べたいけど、なんだか体に悪いと思うから、
せめて量は減らして、毎日食べている。
私は一時期この様な考えで、少量を毎日食べていました。
そう、高インシュリン血症はお菓子の量ではなく、毎日食べている事が一番危険な事なのです💦
体に気を使って、量を減らしても、毎日甘いお菓子を食べることで、血糖値の急上昇が頻繁に起こります。それを血糖値スパイクと言います。
血糖値スパイクが起こると、インスリンを必要以上にどんどん分泌させてしまうのです。

栄養素が血糖に変わる割合と速度は、糖質がいちばん高くて速い。つまり、糖質をたっぷり含んだお菓子は、血糖値を上昇させる大きな要因なのです。
インスリンを無駄に出さない工夫
食事によって血液中のブドウ糖が増えると、すい臓という臓器からインスリンというホルモンが分泌されます。糖分を含む食べ物は消化酵素などでブドウ糖に分解され、小腸から血液中に吸収されます。

食事によって血液中のブドウ糖が増えると、すい臓からのインスリンが分泌され、その働きによりブドウ糖は筋肉などへ送り込まれ、エネルギーとして利用されます。
この様にインスリンは血糖値を調整する働きがあります。よって、このインスリンの分泌を適正に保つことが、排卵障害を起こさせないひとつの手段と言えるわけです。
砂糖を絶つことも大切ですが、合わせて血糖を上げない食べ物や食べ方の工夫というのも学ぶ必要があるでしょう。

食物繊維>タンパク質>糖質

- てんさい糖
- 羅漢果
- アカシア蜂蜜
↑といっても過剰摂取は禁物
高インスリン血症による体の影響は排卵障害だけではない?
高インスリンにより、男性ホルモンの分泌が促され、結果排卵が起こりにくくなることがあると説明しました。
その他にも、高インスリンの状態が続くと、糖尿病、低血糖症、ホルモン分泌異常の原因にもなります。
先ほど説明した通り、甘いお菓子を食べ過ぎたり、運動しなかったり、ストレスがあったりすると、インスリンの効きが悪くなり、糖をエネルギー源とする筋肉や肝臓へ糖を届ける事が難しくなっていきます。
その結果、インスリンが多く出るのですが、やはりインスリンも一生沢山出る事は出来ません。よって、次第にインスリンの分泌自体が減っていきます。その結果、2型糖尿病という病気になってしまうのです。
私の義父は糖尿病で毎日インスリンを打っています。足の先も黒くなってきてるほど深刻なのに、甘いものを見るとまるで麻薬中毒者のように、「死んでもいいから、そこの饅頭が食べたい!!!」とイライラし、わめき始めるのです。
砂糖は体内で幸せホルモン「セロトニン」を分泌し、高揚感を与えます。そしてその快感を体が覚えていて、もっと欲しいと要求するのです。砂糖中毒者の脳内構造は麻薬中毒者と同じなのです。
また、高インスリン血症で起こるのが低血糖症です。
低血糖症は、少し糖を体内に取り込んだだけでも、インスリン分泌が多くなるので、必要以上に血糖値が下がってしまうのです。これは、体がインスリンを感じる力が弱くなっている証拠です。
低血糖症は、糖尿治療をしている方に多く見られますが、長時間の運動後、アルコールの飲みすぎなどでも起こります。
脳や筋肉のエネルギー源はブドウ糖なので、体はブドウ糖が血中内から減ることで緊急事態が発生します。
そこで、体の中はどういう事が起こるかというと…
血糖を上げるために、グルカゴンや甲状腺ホルモン、アドレナリンなど沢山のホルモンや神経伝達物質を導入するのです!
上の図のように、血糖値を下げるときはインスリンというホルモンのみですが、血糖値を上げるときは多くのホルモンが分泌されます!
体にとって高血糖よりも低血糖になることが、危機的状況であることが、分かりますね!身体って凄い!
気分不快やイライラ、眠気、発汗、動悸、吐き気、ふるえなどの症状が出てきます。
食後数時間後の急激な眠気を伴う方やイライラして落ち着かない方、食後数時間しかたっていないのに、何か食べたくなる!
そんな方は低血糖になっている可能性が考えられます。
低血糖であった私は、食後の眠気や空腹感、イライラなども起こっていました。
そして、甘いものをまた食べて、落ち着く。。。。
インスリンが多量分泌。。。
悪循環に陥っていました。
特にインスリンの効きが悪くなる黄体期ではさらにその症状が強く出ました💦
ん。。。。砂糖の取りすぎはいろいろな生活への悪影響を及ぼしますね💦
- 砂糖をとりすぎない。血糖を急にあげない食生活をこころがける
- 激しい運動をしたら適度に糖分補給
- 長時間の絶食をしない。3食時間通りに適切に食べる
砂糖と上手く付き合うには

甘いもの大好き人間の私が、脱砂糖を目指して取り組んだ事や色々学んでこれから実践していきたいことも含めてご紹介します。
筋肉や肝臓・脳など各臓器でエネルギー源となるブドウ糖!完全糖質オフは身体への悪影響もあるので、私は砂糖や小麦粉などの、血糖値が急上昇する食べ物を減らすことを心がけていました。
糖の種類を変える
どうしても甘いお菓子が食べたい時は手作りおやつで代用。血糖を上げない砂糖としてカブの根からできたてんさい糖や羅漢果を使ったものにする。蜂蜜ならアカシア蜂蜜がおすすめです。
週末に質の良いデザートを食べる
毎日職場のお菓子などをつまみ食いしていた私だったので、毎日のつまみ食いは辞めて、週末に質の良い、添加物が入っていない、または少ないデザートを食べて満足する!という事をやっていました。週末の楽しみでもあり、自然とスナック菓子やクッキーなど市販のお菓子を食べたい!と思わなくなりました。
平日どうしても食べたいときは、果物や芋、砂糖なしのせんべいなどを食べる
やはり、すぐに甘いものをやめる事は難しかったです。
なので、血糖値を急激に上げる食べ物 “砂糖” “小麦”などは避けながら、旬の果物や蒸かしたお芋、また砂糖が入っていないシンプルなお菓子などを平日は食べたりしていました。
運動をする。食後の軽いウォーキングはおすすめ
運動はインスリンと同じような効果があり、血糖を筋肉へ送る働きがあります。なので、インスリンを多く使わないためにも食後に動く!
を試してみる価値は大いにあります!
ただし、眠気がある時や空腹がある時は低血糖を起こしている可能性もあるので、運動することによりさらに低血糖を助長してしまうので、自分の体調に合わせて行うことが大切です!
ポイントは甘いものを食べたら、とにかく動く!をやってみてください
ストレス軽減の為にもしっかり睡眠を取る
ストレスは脳機能の低下を招きます。
その結果過剰に食欲が増える、食欲が減るなどの摂食障害を引き起こす原因となります。
ストレスの軽減はその原因の除去が一番ですが、それが難しい場合はしっかりとした睡眠を取ることが大切です。
せめて7時間のしっかりとした睡眠を取ることで、脳機能を休めたり、一日の体の修復時間となる為、自律神経が整い、ストレスによる過食の軽減にもつながります。
まとめ
依存性が強い “砂糖” は妊活女性にとっては悪影響を及ぼすことが多いのがお分かりいただけたでしょうか。
砂糖と排卵障害の関係
砂糖の入ったものを食べる
→ 血糖が急に上がる
→ 高インスリン血症になる
→ 男性ホルモンの一種「アンドロゲン」が多く分泌される
→ 排卵障害がおこる
→ 月経異常、不妊体質になる
甘いものが大好きな私が血液検査で衝撃を受けて、取り組んだ脱砂糖!
砂糖を取ることを控えたり、自律神経を整える生活を送ることで平日はお菓子を食べなくても心が満足する事が多くなりました。
また、砂糖を取る頻度が減ったことで、食後の眠気やダルさもなくなり、午後の仕事も動きやすかったです。
排卵障害の原因にもなると言われていますが、実際排卵しているかは、基礎体温で調べたり、クリニックで見てもらったりと確認は必要です。
砂糖を減らすことで、体も軽くなり、だるさもなくなり、眠気もなくなり、おまけにダイエットにもなる!いい事尽くしの脱砂糖!
今回は、砂糖を中心にお話をしましたが、血糖値を急激にあげる糖分とは、砂糖の入ったお菓子だけではなく、白米やうどん、パスタ、果物なども含まれます。
こちらの記事と合わせて、低糖質食品 低GI、血糖をあげない食べ方なども学ぶと良いかともいます。
妊活中におススメの本 ‐ 栄養・食生活
こちらの本は私も何度も読み込んでいる名書です。科学的根拠に基づき、妊娠体質になるために必要な栄養素について説明しています。妊娠体質になる基本の食生活は、高たんぱく+低糖質+適正な栄養(ビタミン・ミネラル)です。
食べ方を変えれば赤ちゃんがやってくる!予約のとれないクリニックの院長と、多くの女性を妊娠に導いた人気栄養カウンセラーが最新栄養医学に基づく「栄養セラピー」で妊娠体質をつくる食べ物、食べ方をわかりやすく教えます。
脱砂糖で驚くほど体が軽くなります!
ぜひ皆さまも実践してみてください。