摂りすぎると「太る」イメージの強い糖ですが、実は糖の摂取過多により起こるのは『老け』です。英語圏では、糖質を取りすぎて顔のラインが崩れて、丸っきりたるんでしまった人を「carb face」「sugar face」なんて呼んだりもします。
~糖化による影響~
お肌のハリや弾力はコラーゲンによって保たれています。しかし、糖を摂り過ぎて、糖化が始まると、コラーゲンが焦げ始めバラバラに壊れてしまい、肌の黄ぐすみやたるみが加速してしまいます。
糖化の影響は美容面だけではなく、血管、脳、視力などにも大きく関わっています。動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害に、アルツハイマー病などの認知症、白内障なども糖化との関連性が見出されています。
糖化を完全にストップさせることはできませんが、少しの工夫で予防することは可能です。
そのためには、糖化を加速させる主な原因を排除することが大事です。
糖化の原因を積極的に排除する
①高血糖の状態が続く「ちょこちょこ食べをしない」
血糖値は食後に上昇し、時間の経過とともに下降していきます。ちょこちょこ食べを常にしていると高血糖が継続されることになります。
②AGEsを摂らない
AGEs(エージーイー・終末糖化産物)とは、タンパク質と糖質が結合し、その結果劣化してしまった状態のタンパク質のことを指します。
揚げ物、かりっと表面が焦げたトーストはまさにAGEsの象徴です。同じ食材を使用していても、調理方法によってAGEsの量は大幅に変化します。
煮る、焼く、揚げるの順に多くなっていきます。
例)お魚ならば、刺身>煮つけ>焼き魚>唐揚げの順にAGEsが高くなります。
糖化を予防する
血糖値を急激に上げ下げさせないことがポイントです。
①ベジタブルファーストを取り入れる
食物繊維を多く含む野菜から先に食べることで、ご飯やパン、おかずなどに多く含まれる糖の吸収を遅らせることができます。
②GI値の低い食材を選ぶ
GI値とは、食後血糖値の上昇度を示す数値です。GI値の低い食材を食べると、血糖値は緩やかに上昇し、体への負担が小さくなります。
白米より玄米、ジャガイモよりさつま芋。このように選択肢を変えるだけでも多少の糖化予防になります。
③食後に軽い運動を行う
食後30分の運動、もしできない場合は食器洗いやお風呂掃除などの、日常的に行う家事などで身体を動かすことが大事です。食べてすぐに寝る、食後ソファでゴロゴロするなどが一番ダメなパターンです。
抗酸化・抗糖化に効果的な『よもぎ』
糖化を予防するハーブといえば、柿の葉、ルイボス、桑の葉、ドクダミなどが有名ですが、一度できてしまった糖化物質を分解して体から流してくれるのに効果的なハーブの女王は「よもぎ」です。
韓国などではこのような研究が多くなされていたので私はよく知っていたのですが、最近は日本でも広く知られるようになってきました。以下、化粧品会社POLAからの記事が分かりやすいと思います。
よもぎは、AGEs の分子を小さく切断して、蓄積されたAGEs をターンオーバーやリンパの流れで排出させる。
よもぎは抗酸化力の高い成分クロロフィルやフラボノイドを含んでいる上に、AGEsの
分子を小さくし排泄しやすくする働きもあるため、抗酸化・抗糖化どちらの効果も期待できます。
つまりよもぎは摂取したり、肌につけたりすることで、糖化によって一度壊れてしまったコラーゲンが回復する可能性を引き出す素晴らしいハーブなのです。
アンチエイジングとしてよもぎをどう取り入れるか
方法としては飲む、お肌に塗るなどがあると思います。よもぎは抗糖化だけではなく、敏感肌や、荒れた肌を修復するのにも向いています。
よもぎのお茶
お茶は少し苦味がありますが、ノンカフェインで香ばしい感じです。私は自社のよもぎを使って飲んでいますが、アマゾンなどでも購入できます。
よもぎエキスをメインにしたアンチエイジング専門のサプリ
POLAのBAはまさに、よもぎ成分による、お肌の回復力に注目して作られたアンチエイジングサプリです。研究記事詳細はこちらで読めます。
「抗糖化」は エイジングケアの 当たり前に〈インタビュー〉
よもぎパウダー
私はよもぎパウダーを青汁代わりに飲んでいます。私は韓国から直接取り寄せていますが、アマゾン日本でも売っていました。
アンチエイジングの一手段として、皆さまもよもぎをぜひ取り入れてみてください。